よくある例として、「開店資金が少ないから」という理由で、郊外の裏通りで5坪の店を始める人がいます。はやりのセレクトショップ形式で、店の真 ん中に棚を置かずに、ダイニングセットを配置する。申しわけないですが、この店は成り立ちません。少なくとも店での販売を重視する限りは苦しい経営になる でしょう。
普通の古書店の場合、1坪当たり1000冊ほどの本を置くことができます。5坪なら5000冊ですが、店員のスペースも必要なので少し減ります。この例の人の場合、ダイニングセットを置いてしまったので、店には3000冊しか並べられません。
雑本を扱う場合、商品単価は500円前後です。月収30万円にするためには、月に150万円、少なくとも100万円は売りたいわけですが、週1日 定休で月に25日営業とすると、1日5万円前後の売り上げが必要となります。500円の本を売るなら、1日100冊売らないといけません。そうなると1カ 月で2500冊を販売することになりますが、3000冊並べているうちの2500冊です。並べている本の83%が1カ月で売れる古本屋はありえません。